〈令和2年12月16日投稿〉
今年は12月期において、観測史上2番目の積雪深となる大雪の岩見沢。
この地域に局所的に降雪をもたらす「村松バンド」が見事に機能してしまっており、この先が思いやられます。
さて、表題の件ですが。
よく言われる1.5m積雪対応とか、2m積雪対応などという表示。
実はちょっと気をつけなければなりません。
というのも、一般的な例として〈1.5m対応〉と謳っていても数値的には450㎏/㎡であり、すなわち1m×1mの範囲で450㎏の重さに耐えられるという数値のことになります。
ちなみにこの荷重想定は雪の比重として0.2~0.3g/cm3換算のため、サラサラの軽雪の場合に1.5mの想定です。湿雪だと0.5g/cm3を超えることもあると思いますので、80~90cmも積もれば限界数値に達してしまいますし、氷になると0.82~0.84g/cm3と言われますので・・・。もう計算が怖いですね。
当然、その基準を超えたらすぐに倒壊するような事を聞いたことはありませんが、今度は基礎が沈下する恐れもあります(岩見沢周辺は軟弱地盤が多いですからね)事をご了承ください。
ということで、私もこの3日間で140cmの大雪と予想された強烈な天候の合間を縫って、カスケードガレージの雪下ろしをしてきました。
現在の岩見沢市の積雪深は107cmとのことなので、ほぼ同じぐらいガレージの上に締まった重めの雪が積もっておりました。となると、上記の計算でいけば、荷重ギリギリ?ということになりますね!
皆様もお気をつけください。
また、気をつけるというと、実は雪庇(せっぴ)も手強いです。
特にアルミ製の破風がついているカーポートは、雪庇の荷重が偏り変形してしまうことがありますので、雪庇の張り出しに気がついたら、ぜひ落として上げてください。
そして今後、この大雪が暖気に見舞われるとフェンスの変形が心配です。
〈沈降力〉というのがキーワードになりますが、融雪時に周囲の雪が沈下していく力は強烈で、アルミのフェンスは変形し、ウッドフェンスは破損していくという恐ろしい現象です。
この構造と対策は三協アルミさんのサイトがわかりやすいのでご紹介しておきます。
ぜひ、雪と上手に付き合いながら、素敵な外構を楽しんでいただければ幸いです。
さて、冬は始まったばかりです。
毎日の車の雪下ろしにもウンザリされている方も多いかもしれません。来春以降のカーポート、ガレージ等のご依頼はお気軽にお申し付けください!