工事名;経営体 豊里南 第1工区 発注者;北海道空知支庁 請負者;角浪・平野経常建設企業体 |
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【暗渠排水工事って何??と言うことで、ご紹介をさせていただきます】 農業用暗渠排水というのは、そもそも畑や水田の水はけを良くするために地中に排水管を設置し、表面からの浸透水を排出するためのものです。 その掘削はバックホー(ユンボ)で掘るものや、トレンチャー(トラクター系の機械に小さなバケツが輪になってついていて、回転しながら掘削していく機械)で掘るものなどの種類があります。 今回の工事はトレンチャーがメインです。 ではその施工方法を簡単にご説明いたします。 |
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↑暗渠工事の全景です。左奥にもビリ砂利積み込みのバックホー、集水掘削用のバックホーが小さく見えます。この圃場だけでもバックホー(通称ユンボ)が3台、キャリアダンプ2台、ダンプトラック2台、トレンチャーが1台とかなりの機械がフル稼働しています。もちろん、他の圃場にも・・ | |
この工事ではトレンチャーという機械で施工します。 輪状に小さなバケツが沢山ついたものが回転しながら掘削をしていきます。残土は綺麗に横に排出されていきます。 |
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これがトレンチャーという機械です。小さなバケツが沢山ついていて、それが回転しながら掘削をしていきます。 今回の機械はブルドーザーベースのものです。 |
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これが優れもの! 水平にレーザーを出し続ける機械です。この高さを元に掘削する深さを算出していくのですが、今回のトレンチャーは、このレーザーを元に自動で掘削勾配をつくっていく、かなりの優れものなんです。 この勾配というのも、微妙な勾配なので、かなり正確な作業をしなければ簡単に逆勾配になってしまう可能性があります。そのような状況下にも関わらず、素早く正確な仕事が可能になっているのです。 *(注)1/500とかの緩い勾配。(例えば500m行って1mの段差がつくという意味で、0.2%とも言います) |
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しかし、上記のトレンチャーでは埋木がでてきたりすると対応できません。そこでバックホーの登場です。その埋木を取り払った後、またトレンチャーが活躍します。 ちなみにこのオバさんは、レーダーの光を手動にて受けて掘削深を正確に出していきます。 実は何年も経験を積んだベテランさんです。 いくらオートメーションとはいえ、最初の掘削始めやこのようなアクシデントの時にはベテランの手が必要になります。 |
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掘削したら、土が崩れないうちに素早く管を敷設し、その上から疎水材となるビリ砂利(注)を詰めていきます。 この作業もキャリアダンプにベルトコンベアがついた特殊な機械で正確に落とし入れます。 *(注)目の粗い(粒径5o程度)の砂と砂利の中間的な骨材です |
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ビリ砂利投入のベルトコンベア | |
このように、表面に水の気配がなくても、地中の水分が集まってきて水甲(注)から水がジャンジャン出てきます。 これもかなり正確な勾配管理に基づく精度の高さの賜です。 *(注)水田のため、水を張るときには蓋をする役目 |
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